ぺんぎんクリニック
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  • 院長 中條 進
  • 〒735-0006 広島県安芸郡府中町本町1-4-12
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冷え性とは?自律神経との関係は?

冷え性になぜなるか? 冷え性の状態はなぜ起こるのかを考える必要があります。その答えは自律神経です。自律神経という言葉を聞いたことがありますか。自律神経は心臓や肺、胃や腸、血管(リンパ管?)を支配しています。手を動かしたり、顔の筋肉を自分の意志で動かすことは出来ますが、胃や腸を自分の意志で動かすことは出来ません。この神経を自律神経と言います。自律神経には2種類あり、働けタイプの交感神経と休めタイプの副交感神経とがあります。たとえば血管についてみると交感神経はノルアドレナリンを出し、この作用で末梢の細い血管を閉める働きがあり、そこより先は冷えてきます。副交感神経は逆に血管を拡げる働きがあります。冷え性の人は交感神経の働きが優位な人です。交感神経は汗腺(汗を出すところ)は開く働きがあるため冷え性の人では手や足が冷たく、湿った状態のことが多いようです。ついでながら交感神経が優位な人では経験的に浮腫(むくみ)を伴うことが多く、交感神経はリンパの流れもコントロールしているようです。これまでの話から冷え性を改善するためには体を副交感神経が優位な状態にしてやる、または交感神経と副交感神経のバランスを取ってやるとよいことになります。ストレスとの関係からみると交感神経が優位な人はストレスを受けやすい傾向があります。では副交感神経を優位にする方法について話します。一番簡単には呼吸法をマスターすることです。これまでよくいわれてきた気分を鎮めるためには深呼吸をしなさいというのがありますが、これは少し間違っています。呼吸生理的には息を吐くときに副交感神経を刺激し、息を吸うときに交感神経を刺激します。ところで深呼吸をしてみなさいと言いますと、大多数の人はまず大きく息を吸い、次いで息を吐きます。結果的には深呼吸の結果交感神経を刺激することになります。このため冷え性の人は、まずゆっくり息を吐くことから始める必要があります。目いっぱい息を吐ききると人間自然に交感神経を刺激しなくとも息は吸えます。そしてまたゆっくりと息を吐けばよいのです。これはおしっこをするときに息を吸ったり吐いたりするとよくわかります。息を吐くと副交感神経が刺激され、筋肉の緊張がとかれ、おしっこはよく出ます。反対に、息を吸うときは交感神経が刺激され、筋肉が緊張し、おしっこの流れは悪くなる、あるいは止まります。副交感神経を刺激する簡単な方法はまず、口を開けて息をゆっくり吐き、ついで息を吸い、次に息をゆっくり吐くことを繰り返すことです。これにより冷え性は少しずつ改善してきます。