ぺんぎんクリニック
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  • 院長 中條 進
  • 〒735-0006 広島県安芸郡府中町本町1-4-12
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過敏性腸症候群について その1

過敏性腸症候群は腹痛、排便異常などの消化器症状のほか頭痛、めまい、易疲労感などの身体症状にくわえて、不眠、意欲低下、抑うつ等の精神症状(心理的異常)を呈することも多いようです。このため患者はどの科(内科、心療内科、消化器科、精神科)を受診したらよいかわからず,色々の科を回ってこられる方が多いようです。過敏性腸症候群はストレスが原因あるいは増悪の誘因となることが多く、ストレスがかかると自律神経系のうち、交感神経が優位となるため、交感神経に伴う症状が、強くなります。交感神経はノルアドレナリンを出し、これが末梢血管を収縮させ、手や足を冷えさします。また汗腺も交感神経支配のため足は湿ってきて、過敏性腸症候群の人の多くは、足が冷や汗状態となっています。末梢の血管が収縮すると血流は悪くなるため、頭痛、めまい等の症状も付加されます。消化器については、大腸はゆっくりとした喘動運動をせず、交感神経は括約筋を収縮させるため、お腹をたたく(打診)とポンポコといい音のする非常に緊張の強いお腹となり、腹痛も出現し、腹が張るという症状もでます。このため過敏性腸症候群の人は、消化器の症状をコントロールしながら、身体症状、精神症状をあわせてコントロールする必要があります。次からは具体的なコントロールについて書いてみたいと思います