ぺんぎんクリニック
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  • 院長 中條 進
  • 〒735-0006 広島県安芸郡府中町本町1-4-12
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自律神経の顔に表れた変化について

本当に久しぶりのコラムです。自律神経の顔に表れた変化について書いてみたいと思います。たくさんの患者さんの顔をみて次の変化に気づきます。口唇のラインが右に上がっている人、左に上がっている人、目の周りがむくんでいる人、目の周りにクマのある人等がいます。これらが自律神経の顔に表れた変化で、自律神経系のバランスを補正してやると改善してくるのがわかります。その方法は足の小指の爪の内側の角約2mmぐらいの部位(内至陰と言います)を、綿棒か爪楊枝の頭(とがってないほう)で軽く押さえ、くるくる回してやるか、あるいは手でもんでやると途中から痛くなり、次第に次の変化が表れます。右足でこれをやるとまず右足が温かくなり、ついで右手が暖かくなり、そして最後に右の頬が温かくなり、体の右半分が温まるのが実感されます。今度は左足で同じ部位を刺激すると左半分が温かくなります。こういう操作をしてやると面白いことに、口唇のラインは水平に近ずいてきます。また目の周りのクマも目の下の部分から明るくなってきます。目のクマで推測されるのは目の周りは輪筋からできていて、その他の顔面筋より使われる頻度が多く、それだけ酸素の要求が多く、血液の流れの影響を受けやすいのではないかということです。左右でこの操作をすると顔の色が明るくなってくるのがわかります。顔に表れたこれらの変化は、ストレスがかかればかかるほどひどくなります。すなわち交感神経の過敏な状態であればある程ひどいということです。ストレスがかかっていると思う人は必ず鏡で自分の顔をみて自律神経の変化に気づきましょう。最後にこれは推測ですが、自律神経系の支配は、足の先から頭の先まで、右は右、左は左になっているのではないかということです。もしそうなら末梢神経系が首で交差していることを考慮すると、自律神経系と末梢神経系は真直ぐと交差の2重のシステムからなっているため人間ってすごいとおもいます。