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ストレスと自律神経
現代はよく言われているようにストレス社会です。しかしながらストレスに対して無頓着な人が多すぎると思います。ストレスは自律神経を刺激して、交感神経の過敏状態を引き起こし、それがひいてはあらゆる病気の元となっていきます。しかしながらこの事実を認識している人がなんと少ないことか? ストレス研究のメッカ、カナダストレス研究所所長のリチャード・アール博士(かの有名なストレス学の父、ハンス・セリエの共同研究者)は、ここ30年間の研究で、慢性的なストレスは健康を害す、そして慢性的な仕事上のストレスに仕事上の満足が得られない状態が加わると、回復不能な病気や障害の状態に陥ると述べています。自律神経をコントロールすることによりがん、心筋梗塞、脳梗塞等のいわゆる生活習慣病から逃れる予防効果が期待できるからです。たとえば血圧の高低、あるいはコレステロール値の多寡をひどく気にする人がいますが、そのひどく気にすること自体が本人にとってストレスになっていることを認識すべきです。そしてそのストレスがトータルとして体に良くない働きをしていることを認識すべきです。このストレスをコントロールすることが今後の最重要な課題だと思います。ストレスのコントロールは気分をリラックスさせれば良いとよく書かれていますが、それができないため自律神経のアンバランスを来しているわけで、別の方法に頼るほうが確実です。