ぺんぎんクリニック
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  • 院長 中條 進
  • 〒735-0006 広島県安芸郡府中町本町1-4-12
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心臓の病気、自律神経との関係は?

狭心症は一過性の心筋虚血(心臓に酸素がいかなくなる,あるいは不足する状態)に伴って、発作性の狭心痛をきたす病態のうち、冠動脈(心臓に分布し、心臓に栄養している動脈)の器質的あるいは機能的病変を伴うもの定義されます。狭心症で急性に心筋虚血(酸素不足)を来す原因としては、心筋酸素需要量の増大と冠動脈の枝の血流減少が挙げられます。心筋酸素需要量の増大の典型は労作性狭心症であり、冠動脈の枝の血流減少の典型は異型狭心症と安静時狭心症で、冠動脈のけいれん(スパスム)がその本態です。労作性狭心症は労作(仕事や運動)により心筋酸素需要量の増大を来し、冠動脈の枝の部分で心筋虚血状態が出現し、胸痛をきたす状態です。この時も胸痛がストレスになり、交感神経を刺激し、血管も細い部分でより狭くなるためさらに胸痛がひどくなるという状態が出現します。異型狭心症や安静時狭心症(冠れん縮狭心症)の場合には冠スパスムス(冠動脈のけいれん)が原因で、特徴は心筋酸素需要量の増大がないのに狭心痛が起こることです。いずれも自律神経系の乱れにより、冠スパスムを起こし、狭心痛の発作が起こるものと考えられています。いずれにしても自律神経系の乱れが後押ししているわけで、特に交感神経が優位な人は非常にリスクが高いと言えます。